不眠の悩みを抱えている場合には、まずは何が原因となっているのか突き止める必要があります。
不眠の原因は生活リズムの乱れ、精神的なストレス、運動不足…など様々ありますが、その中の一つに睡眠環境が挙げられます。
では、睡眠環境とは一体どのようなものなのか?こちらで詳しく紹介していきます。
部屋の温度や湿度、光量を調整
睡眠は心身の健康に直結するものであり、私達にとって非常に重要な生理的な現象です。
しかし、睡眠を取り巻く環境によって睡眠の質は大きく左右され、不眠を招く原因となります。
そこで、ここでは快眠のために重要な環境づくりについて、項目ごとにご説明します。
明るさ
睡眠に適した明るさは、0.3〜1.0lx(ルクス)と言われています。
この明るさは薄暗くて周囲がなんとなく確認できる程度で、スムーズな入眠を促してくれます。また、光がなく真っ暗の状態を好む方も居ますが、光がないと不安を感じやすいため避けるのがベターです。
また、寝床に入る前から少し証明を暗くしておくことで、気持ちが安らいで脳は睡眠の準備を始めてくれます。
音
音は静かな方が入眠しやすいですが、光と同じように全くの無音では不安を感じやすい傾向があります。
睡眠に適した音は30〜40dB(デシベル)で、森の中や静かな図書館の中にいるような環境が理想です。
寝る前のテレビやラジオを小音量でつけるのは効果的ですが、つけた状態のままにしていると睡眠中に覚醒されてしまう恐れがあるため、利用する際にはタイマーを設定して一定時間で消えるようにしておきましょう。
温度 / 湿度
寝ている間の最適な温度や湿度は、寝具内の温度が33度で湿度が50%とされています。
空間の温度や湿度は季節によって変わりますが、13〜29度であれば寝具や寝間着で調節することができるため、心地よい状態で眠ることができます。
なお、室温や湿度が許容範囲外の場合には、エアコンや加湿器などを活用することで眠りの質を高めることができます。
就寝前にやってはいけないこと
睡眠環境を整えているのによく眠れない…といった悩みがある場合、就寝前の習慣が睡眠を妨げている可能性があります。
良い眠りは布団に入る前から準備が必要なため、一度見直してみましょう。
就寝前に意気込みすぎない
眠れない状態が続くと「今日こそはちゃんと眠れるように」と意気込んでしまいます。
しかし、眠らなければと思うほど交感神経が優位になり、眠れない状態となります。
また、最適な睡眠時間は人によって違うため、睡眠時間もこだわりすぎないことが大切です。
そのため、無理をせずに眠たくなってから布団に入るようにしましょう。
眠る前の刺激物は避ける
カフェイン、アルコール、ニコチンなどは覚醒作用があり、眠る前に摂取すると眠りが妨げられてしまいます。
寝つきが良くても途中で目が覚めやすくなるため、なるべく就寝時間の4〜5時間前からは摂取を控えましょう。
とくに刺激物の影響が出やすい方は、夕方以降摂取しないようにしてください。
スマホやパソコンは控える
就寝直前までパソコンを触っている、あるいは布団の中でスマホを見ている方は多いですが、こうした機器からはブルーライトが発せられています。
ブルーライトには覚醒作用があり、眠りを妨げてしまう働きがあるため就寝前の使用は控えてください。