眠りの種類とメカニズムについて
睡眠は健康維持の基本ですが、近年では睡眠のバランスが乱れ、不眠症に悩む人口が増えてきています。
また、健康のためにはただ睡眠時間を確保すれば良いというわけではなく、質の高い睡眠を考える必要があります。
ここでは、心地よい眠りと健康のために、睡眠のメカニズムについて紹介します。
睡眠は2つの種類に分けられる
睡眠に種類があると言われても特に違いは感じないと思いますが、わたしたちの睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠の2種類で構成されています。
それぞれの睡眠は約90分周期で入れ替わり出現し、起床時間が近づくにつれて心身が覚醒の準備をはじめます。
そうすることでスッキリとした目覚めを実現します。
レム睡眠について
レム睡眠の“レム”とは、「Rapid Eye Movement」の略で、眠っているときに眼球が素早く動くことを表しています。
簡単に言えば睡眠が浅い状態のことで、筋肉は弛緩していますが大脳は休んでおらず、交感神経と副交感神経が変動しています。
とくに夢の記憶が残っているのは、レム睡眠で脳が活動しているからです。
ただ、筋肉は弛緩しているので、レム睡眠は体を休ませる役割と言えるでしょう。
ノンレム睡眠について
ノンレム睡眠はレム睡眠とは逆に眼球の運動が緩やかで、深い睡眠状態を表します。
筋肉は軽く緊張していますが大脳が休んでおり、副交感神経が優位になっています。
そのため、ノンレム睡眠は脳を休ませる役割と言えるでしょう。
なお、ノンレム睡眠は眠りの深さに応じて4段階に分けられていますが、最も眠りが深いときに成長ホルモンが分泌されます。